沖縄の革！名護市でレザークラフト日記

ロココに持ち込まれた赤いランドセル。
修理のご依頼です。



肩ベルトの内側に使われる、ソフト牛革が劣化。
ザラザラで肌触りが悪い、見た目も良くない。
肩ベルト交換をご希望するも予算オーバー、何か良い方法は？




こちら留め具周り。
表皮が硬化してひび割れ、この状態では長く持ちません。




全体的に綺麗なランドセルゆえ、色が落ちて目立つ白く剥げている部分。
特にコーナー部分は擦れまくって芯が露出！

できる限り修復いたします！！




肩ベルト修理後。
内側には、薄く漉いた白いクロム革を貼り合わせ。
フチはパイピング処理、革をかぶせて縫いました。




傷んだ留め具の合皮も取り払い、赤のヌメ革でパーツ作成して中空鋲を打ち込み、太めの糸を使って縫い付けて。
しっかり装着されました。




ランドセルの擦れた部分を中心に、色補修。
タッチアップする部分が多く、あちらもこちらもがんがん攻めまくりました。
えぐれた部分は、パテ埋めして乾燥させて色塗ってーーの繰り返し。

真っ赤なランドセルになりまして。
修理完了です。