畳屋の息子ウォレット:リペア完了

2018年06月27日

ウォレットの修理を始めます。

ベルトループ縫い直し

オーナーのご希望で、片面のみ縫い糸を交換します。
古いシニュー糸を丁寧にカット、モデラやピンセットを使って引き抜きます。


ウォレット修理

シニュー糸の抜き取り完了。
新しい糸は、辛子色の化繊糸を使います。


サドルレザー縫い付け

先にベルトループを縫いました。

次に、ゴムのりで仮付けした、新しいサドルレザーを縫っていきます。
新サドルレザーは、傷んだマチを補強するためのパーツと考え、ベタ貼りしていません。


サドルレザー縫い付け後

サドルレザーと淵の縫い合わせが終了。


ウォレット補修

コバも磨きました。


長財布にサドルレザーを合わせ縫い

裏面のシニュー糸はキープ。


クラムレザーワックス

仕上げにはコレ、クラム・レザーワックス。
静岡県沼津市のレザークラフトショップ・クラムさん手作りの保革油ですが、名護市のロココでも販売中。
皮革専用ニートフットオイルに、ろう(ワックス)を溶け込ませてブレンド、強力な防水効果で革を守ります。

効果を知ったオーナー様がお買い上げ、仕上げに塗布するようご希望されました。
ありがとうございます。


レザーワックス塗布後の長財布

財布表面に、レザーワックスを薄く塗りました。
画像ではわかりずらいですが、塗布後は少しだけ色が濃くなります。


レザーワックス塗布後のウォレット

内部のパーツにも、うすーく塗り塗り♪♪


クラム・レザーワックスを塗布したウォレット

修理完了いたしました。
ご来店お待ち申し上げます。


 

Posted by 革屋タツ at 13:39Comments(0)財布修理

畳屋2代目が使うウォレットを修理

2018年06月26日

8年前、当店にご注文いただいたウォレットとの再会。

ロングウォレット

"名護の畳店の子"様が、大切にご使用されている長財布です。


ロングウォレット修理

このウォレットは、サドルレザーとシニュー糸、接着剤を少々使って作成いたしました。


財布修理

劣化が進んだ本体横マチ。
この部分には、新しい革を縫い付ける予定です。

財布の革が劣化

日常でご使用の摩擦により、シニュー糸が切れかかっている部分もありますが、革や糸に係るダメージを含めた経年変化を楽しんでいるとの事で、必要最小限の修理を行います。


では、修理開始しますよーー!!
続く!


参考エントリー
サドルレザーのウォレットは金具なしの長財布

 

Posted by 革屋タツ at 15:36Comments(0)財布修理

二つ折り財布:糸切れ・ほつれ修理

2017年07月21日

ロココへ持ち込まれた二つ折り財布を修理します。

二つ折り財布の修理

糸のほつれ。


縫い糸が切れた二つ折り財布

糸切れ。



財布修理

内部パーツの傷み進行中。
縫い目に沿って、カードポケット淵の革も切れています。

では作業に入る前に、皮革専用クリーナーを使って、こびりついた汚れを落とします。


革の財布修理

手縫いしました。
革が傷んでいるため、糸の締め具合に気を払いつつ、縫い直しました。


二つ折り財布を修理します

切れた革は接着・乾燥後、縫い目をずらして縫いました。

皮革専用油を塗布して半日置き、余分な油を拭き取り。修理完了です。

 

Posted by 革屋タツ at 00:05Comments(0)財布修理

ヘビ革ウォレット:グラグラリングを完全固定

2016年10月22日

ウォレットに付いていた、ウォレットチェーンの装着用リングがぐらぐらします。

https://instagram.com/p/3sxRu_w_Vt/

リングを留めていた根革の糸が切れ、本体に使われている伸びたヘビ革に芯は無く、カシメだけで止まっていました。




カシメを壊して、リングを挟んだ根革を本体より分離。
ウォレット本体には芯が入っていないため強度が不足しており、これをどうするか。

リングと根革を取り付ける部分と、その周辺の強度を上げるため、革パーツを作成して貼ります。




財布本体に、革パーツを接着して縫い付けますが、その前に、リングを挟んだ根革をカシメで固定し、化繊糸で革パーツと縫い合わせました。
その後、ウォレット本体のコーナーにパーツを接着、周辺をぐるりと縫って修理は完了。

これでリングは、ウォレットチェーンを引っ張る強度にも何とか耐えられそうです。 

Posted by 革屋タツ at 00:21Comments(0)財布修理

PRADAのお財布:カラー補修とカードポケット縫い直し

2016年10月20日

PRADA/プラダの二つ折り財布を、修理開始!

財布のカラー補正

カードポケットの端が、縫い目に沿って破れているので、縫い直し。
片方のポケットは、幅が狭くなり使えなくなりますが、このままではお財布本体まで影響が出る可能性あり、仕方ありません。

あと、お財布に粘着テープが付着したのでしょうか?
一部分のみ革表面の色が抜けていますので、目立たないようにカラーを補修します。


二つ折り財布の修理

破れたカードポケットは、少々内側を縫い留めました。
お財布本体・革表面の色抜けも、同色黒の染料で補修してすべて完了です。

 

Posted by 革屋タツ at 20:55Comments(0)財布修理

帰ってきた!男の二つ折り財布

2015年02月19日

沖縄で製作してお客さまへお渡ししたお財布が、九州より送られてきました。
小銭入れのボタンホックがロックできない、修理のご依頼です。

二つ折り財布のボタン修理

スピード修理で完了!料金もお安くできました♪
製作時にお客様のご希望で、ボタンホックのアタマを表に出して良かったーーー!!


二つ折り財布・オイルレザーブラウン

財布が届いた数時間後、再び九州へと旅立って行きました☆

二つ折り財布・オイルレザーブラウン☆製作時のお話はこちら↓↓↓
男のちょっと小さい二つ折り財布

 

Posted by 革屋タツ at 00:17Comments(0)財布修理

長財布のなんちゃってファスナーを交換修理

2015年01月29日

購入して一週間くらい?!の長財布。
小銭入れ部分のファスナーが、すぐ壊れた!

信頼の国産YKKファスナーに交換

その長財布をロココに持って来ていただき、修理箇所の古いファスナーを取り外しました。
新しいファスナーに換えて縫って、交換終了ーーー☆

壊れたなんちゃってファスナーは、アジア製の様です。
作った方たちは、ファスナーのようなモノが付いていればOK!なのでしょう。

どんどん作って売ってしまえ!買うときに満足させればそれでいいじゃないか。
作った商人たちの、いい加減な考え方が見えてきます。

でもご心配なく!
交換後の新しいYKKファスナーは、信頼の国産。
少々ラフな扱いでも耐えられるよう、長持ちするようにと、高品質な材料を用いて生産されていますからベリーグッド!!


長財布のファスナー破損

こちら交換前、スライダーの引き手も、ポキリと折れていまして…汗

壊れにくそうな金具が使われているか?しっかりと取り付けられているか?!
失敗を避けるため、確認しましょうねーーー☆

 

Posted by 革屋タツ at 02:01Comments(0)財布修理

ルイヴィトンのケースはファスナーの修理

2014年12月06日

またまたルイヴィトンが持ち込まれ、修理をすることに☆

ルイヴィトンのケース、ファスナーを修理

それだけ、ルイヴィトンのファンが多いんですよ。
ボタン等の金具は壊れやすいですねー今回はファスナーのお取替えです。

クイキリやヤットコなど、道具を総動員しました。


ルイヴィトン・財布のファスナー修理

格闘後、ファスナー復活。
痛みが少ないので、これからも大事に使ってくださいね。


 

Posted by 革屋タツ at 23:56Comments(2)財布修理